山川 世界史小辞典 改訂新版 「涙の道」の解説
「涙の道」(なみだのみち)
Trail of Tears
「涙の旅路」ともいう。アメリカ政府はインディアン強制移住法(1830年)の制定後,南部の開化5部族と呼ばれる先住民約10万人のミシシッピ川以西の地への強制移住を開始した。その一つチェロキー族の旅路(38~39年)は「涙の道」と呼ばれ,ジョージアからオクラホマに至る3000kmの途次,1万5000人のうち4000人が病気と飢餓で命を落とすという悲惨なものとなった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報