オクラホマ(読み)おくらほま(英語表記)Oklahoma

翻訳|Oklahoma

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オクラホマ」の意味・わかりやすい解説

オクラホマ
おくらほま
Oklahoma

アメリカ合衆国、南西部の州。面積18万1089平方キロメートル、人口345万0654(2000)。北はカンザス州と、東はミズーリ州およびアーカンソー州と、南はテキサス州と、西はニュー・メキシコ州およびコロラド州と、それぞれ接する。州都オクラホマ・シティ。州の東部を除くとほぼ平原であるが、全体は南東に向かって傾斜している。西部のパンハンドル地域(フライパンの柄のように細長い地域)はグレート・プレーンズの一部で、牧場と小麦畑が広がり、中央部はプレーリー地域で小麦地帯となっており、東部にはオザーク台地の南の部分と、ボストン山脈、ウォシト山脈がある。中央部をカナディアン川とその支流のノース・カナディアン川がほぼ西から東に流れ、東部でアーカンザス川に合流する。南部をレッド川が流れ、テキサスとの州境となっている。

 州は湿潤気候と乾燥気候の漸移地帯にあり、年降水量500ミリメートルの線が西部を南北に横切る。オクラホマ・シティの1月の平均気温は2.5℃、7月の平均気温は27.2℃で、年降水量は797ミリメートルである。

 かつての主要作物綿花であったが、現在では小麦である。しかし作物の販売額よりも畜産物の販売額のほうが多く、大都市周辺では肉牛乳牛ブロイラーの飼育が行われている。埋蔵されている多数の鉱産資源のなかでは、石油がもっとも重要である。石油精製亜鉛、食品加工、織物、石油化学製品、金属加工など、州内に産する原料を加工する工業が発達している。

 1541年、スペイン人のコロナドがこの地に到達したときには、いくつかの先住民文化が存在していた。1803年のルイジアナ購入によってフランス領から合衆国領となり、12年以降、合衆国南東部のチェロキー、チョクトウ、チッカソウ、クリークセミノールの五つのアメリカ・インディアンが、合衆国政府に追われてオクラホマに住み着き、インディアン準州とよばれた。1907年に合衆国46番目の州となった。

[菅野峰明]


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