日本大百科全書(ニッポニカ) 「淡路半紙」の意味・わかりやすい解説 淡路半紙あわじばんし 淡路(兵庫県)で抄造された半紙。淡路では奈良時代にすでに紙を漉(す)いていたという文献があるが、平安時代以降その伝統が絶えた。しかし1870年(明治3)ごろ、イネの藁(わら)を原料とする半紙の製造に成功し、淡路半紙の名で明治の末期まで市場に流通した。表面が滑らかな反面破れやすい欠点もあったが、習字用などにされ、概して下級の半紙とされていた。[町田誠之][参照項目] | 半紙 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例