清川だし(読み)キヨカワダシ

デジタル大辞泉 「清川だし」の意味・読み・例文・類語

きよかわ‐だし〔きよかは‐〕【清川だし】

山形県庄内地方の清川付近に吹く局地風奥羽山脈を抜けた風が出羽山地収束し、庄内平野において強風となる。夏に多く、しばしばイネ生育悪影響を及ぼす。
[補説]やまじ風広戸風と合わせ、日本三大局地風に数えられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の清川だしの言及

【風】より

…特に日本海側で多く用いられる風名で,6月を中心に4~10月に吹く強い東または南東風をさす。山形県庄内地方の〈清川だし〉,新潟県北部の〈荒川だし〉,北海道後志支庁寿都(すつつ)の〈寿都のだし風〉などが有名。太平洋側での〈おろし〉と同種の風。…

【庄内平野】より

… 平野の気候は対馬海流の影響を受けて県内では最も温暖で積雪量も少ない。しかし冬季は強い北西季節風による地吹雪が多く,また最上川谷口付近では,春から秋にかけて最上峡から吹き出す東寄りの局地風(清川だし)がみられ,しばしば農産物に被害をもたらしている。 平野の開拓は鶴岡市街地の北西部に列状にならぶ京田と呼ばれる集落の開発が最も古いといわれ,その北西部の低地に点在する興屋(興野)(こうや)と呼ばれる集落は室町末期から近世初期に,さらに低地に位置する新田集落は近世中期以降に開発されたものである。…

※「清川だし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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