出羽山地(読み)でわさんち

  • でわさんち では‥
  • でわさんち〔では〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

青森県西部から,秋田県山形県の 3県にまたがり南北に連なる丘陵性の山地新第三紀末の隆起によってできた山地で,平均標高約 500m。地質花崗岩を基盤とした中新世以後の新第三紀層が主体である。米代川雄物川,子吉川などによって分断され,北から白神山地太平山地笹森丘陵丁岳山地に区分される。鳥海火山帯がこの山地と並走し,そのなかに岩木山鳥海山などの火山がある。この一帯鳥海国定公園に指定されている。山地は日本海より吹き寄せる冬の季節風を受けて深雪地帯をなす。年降水量も約 1800mmで比較的多く,いたるところヒバスギの美林が繁茂し,森林資源が豊富である。古くから鉱山が開発され,太良鉱山(だいらこうざん),尾太鉱山(おっぷこうざん),花岡鉱山などはかつて大いに栄えたが,今日では採掘は行なわれていない。山地の斜面を利用した牧畜が大規模に行なわれている。

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百科事典マイペディアの解説

青森県南西部から山形県北部にかけて南北に延びる丘陵性山地。盆地河川に分断されて北から白神山地,太平山地,笹森丘陵,丁岳(ひのとだけ)山地に分かれ,平均標高500m。花コウ岩を基盤とする第三紀層が主体で,さらに鳥海火山帯が重なる。金属鉱床が多く,深雪地帯であるが杉,ヒバの美林も多く,林業が活発である。
→関連項目奥羽山脈山形[県]

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世界大百科事典 第2版の解説

東北地方の日本海側に南北に断続して分布する山地・丘陵地の総称出羽丘陵とも呼ばれる。青森,秋田,山形の3県にまたがり,日本海に注ぐ4本の河川によって分けられた五つの地塊山地からなる。すなわち,北から津軽山地白神山地太平山地笹森丘陵丁岳(ひのとだけ)山地の5地塊で,それらの間に岩木川,米代川,雄物川,子吉(こよし)川の4河川がそれぞれ先行谷として山地・丘陵地を横断しながら北西ないし西へ向かって流下している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青森、秋田、山形の3県にまたがり、東北地方の西側を南北に走る山地。岩木川、米代(よねしろ)川、雄物(おもの)川、最上(もがみ)川の諸川によって切断され、北から白神山地(しらかみさんち)、太平山地(たいへいさんち)、笹森丘陵(ささもりきゅうりょう)、丁岳山地(ひのとだけさんち)に分けられる。山地はおもに第三紀の凝灰岩、砂岩、泥板岩から構成されている。また鳥海火山帯(ちょうかいかざんたい)を伴い、北部にコニーデ型の岩木山(1625メートル)、南部にアスピーテ型の鳥海山(2236メートル)がそびえ、前者は津軽国定公園、後者は鳥海国定公園に含まれる。[横山 弘]

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精選版 日本国語大辞典の解説

東北地方西部、かつての出羽国を南北に走る山地。青森・秋田・山形の三県にまたがり、岩木・米代・雄物・最上の諸川により、津軽・白神・太平・丁岳(ひのとだけ)の諸山地と笹森丘陵に分けられる。鳥海火山帯が並走し、白神岳、岩木山、鳥海山などの高峰もある。

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