生育(読み)セイイク

デジタル大辞泉 「生育」の意味・読み・例文・類語

せい‐いく【生育】

[名](スル)
うまれ育つこと。また、植物生長すること。「作物生育する」
うみ育てること。
「―の恩は深くっても」〈露伴露団々
[類語]成長生長発育成育発達成熟育つ生い立つ長ずる

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精選版 日本国語大辞典 「生育」の意味・読み・例文・類語

せい‐いく【生育】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うまれそだつこと。おいたつこと。〔医語類聚(1872)〕
    1. [初出の実例]「此虫は、重に、樟栗くぬぎ漆くるみ柿もち等の木に生じ、其葉を食して生育す」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉五)
    2. [その他の文献]〔孔子家語‐弁楽解〕
  3. うみそだてること。おいたたせること。そだてること。育成。しょういく。
    1. [初出の実例]「雷は鳴て万物を生育するぞ」(出典:土井本周易抄(1477)三)
    2. 「彼の有為の人才を生育せんとす」(出典:新聞雑誌‐三四号・明治五年(1872)三月)
    3. [その他の文献]〔管子‐牧民〕

しょう‐いくシャウ‥【生育】

  1. 〘 名詞 〙 子を生んでそだてること。せいいく。
    1. [初出の実例]「南の岳に仙人有り、一の女子を生育(しゃういく)せり」(出典今昔物語集(1120頃か)五)
    2. 「妾夫を助けん為に、争でか生育(シャウイク)の父を殺させん」(出典:源平盛衰記(14C前)一九)
    3. [その他の文献]〔法華経‐従地踊出品〕

おい‐そだちおひ‥【生育】

  1. 〘 名詞 〙 生い育つこと。また、その環境。生い立ち。育ち。生長。
    1. [初出の実例]「かふ見た所、かたがたはいやしからざるおひそだち」(出典:浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)四)

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普及版 字通 「生育」の読み・字形・画数・意味

【生育】せいいく

生み育てる。生まれ育つ。〔管子、形勢解〕なるは、衆物を扶持し、生して、各其の性命ふるを得しむるなり。

字通「生」の項目を見る

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