清水鼻村(読み)しみずはなむら

日本歴史地名大系 「清水鼻村」の解説

清水鼻村
しみずはなむら

[現在地名]五個荘町清水鼻

箕作みつくり山北西部にあり、東は山本やまもと村、西は石寺いしでら(現蒲生郡安土町)。村名は中山道清水駅の西の鼻に位置したことに由来するという。蒲生がもう郡に属する。寛永石高帳に村名がみえ、高一二五石余で旗本長谷川領。同領は正保三年(一六四六)まで続く。寛文元年(一六六一)以降の領主の変遷は川並かわなみ村と同じ。慶安二年書上では内訳は田方八九石余・畑屋敷一九石余・永荒一六石余。享保九年大和郡山領郷鑑では田七町余・畑屋敷七反余、家数二七(うち酒屋二・木挽一)・人数一三四。明治六年(一八七三)の地券図(清水鼻区有)によれば、集落は南西から北東に走る中山道沿いに街村形態をとっており、箕作山ときぬがさ山に挟まれた平野部は水田化されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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