朝日日本歴史人物事典 「六角氏頼」の解説
六角氏頼
生年:嘉暦1(1326)
南北朝時代の守護大名。法名崇永。近江国(滋賀県)守護佐々木(六角)時信の嫡子。近江国守護職は一時期,一族佐々木(京極)導誉の手に渡ったこともあるが,再び氏頼に補任された。観応の擾乱期(1350~52)には出家して,子の千手丸(義信)に家督を譲る。足利尊氏・義詮 に仕えて数々の合戦に功を上げ,また佐々木家嫡流であったにもかかわらず導誉の台頭を許した。仏教に深く帰依し,たとえば康安1/正平16(1361)年には,寂室元光を開山に招き永源寺(滋賀県永源寺町)を創建している。<参考文献>『近江蒲生郡志』2巻
(宇野日出生)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報