普及版 字通 「渟」の読み・字形・画数・意味
渟
12画
[字訓] たたえる
[字形] 形声
声符は亭(てい)。亭に停(とど)まる意がある。古い字書にみえないが、〔史記、李斯伝〕に「渟水を決して之れをに致す」とあり、古くから用例のある字である。
[訓義]
1. たたえる、水をたたえる。
2. たまる、とどまる。
3. 汀と通じ、みぎわ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕渟 トドム・オチイル・ツヅク・タマル・シヅマル
[語系]
渟・亭・停dyengは同声。また定dyeng、(寧)nyengとも声義に通ずるところがあり、停滞する意がある。汀thyengは、静かな波打ち際をいう。
[熟語]
渟淵▶・渟▶・渟淤▶・渟泓▶・渟▶・渟海▶・渟涵▶・渟膏▶・渟浸▶・渟水▶・渟蓄▶・渟澄▶・渟渟▶・渟▶・渟泊▶・渟留▶・渟潦▶
[下接語]
淵渟・泓渟・涵渟・洪渟・膏渟・泉渟・澄渟・平渟
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報