渡板(読み)わたりいた

精選版 日本国語大辞典 「渡板」の意味・読み・例文・類語

わたり‐いた【渡板】

〘名〙
① 船と岸との間にかけ渡して、歩く通路とする板。あゆみいた。わたりだん。
青べか物語(1960)〈山本周五郎〉芦の中の一夜「おらあその子を抱いて渡り板を船まで渡してやっただ」
② 他の建物へ渡って行くために、土の上に敷いた板。また、建築工事のために掘った穴の上などにかけ渡した板。
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「渡(ワタ)り板(イタ)敷いて霜柱おさへたる所を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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