渦位(読み)うずい

海の事典 「渦位」の解説

渦位

鉛直気柱あるいは鉛直水柱を考えたとき、その絶対渦度と水平断面積の積を渦位あるいはポテンシャル渦度という。絶対渦度と静力学的安定度の積として定義し ても、気柱の上端下端の気圧差で絶対渦度を割った値としても同じ。海洋では絶対渦度を水柱の高さ(水深)で割ったものを渦位と考えることが多い。摩擦が 無視される順圧流体では、渦位を保存するように流体の運動が起こる。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の渦位の言及

【渦】より

…いいかえれば渦管がつねに鉛直方向に向いたまま運動しているわけであるが,これは地球が回転しているためと,水平方向のスケールが鉛直方向のスケールに比べてきわめて大きいためである。
[渦位]
 回転流体においては渦度よりも渦位(ポテンシャル渦度ともいう)のほうが便利な概念である。渦位とは流体中にある水柱を考え,その高さh+η(hは平均水位の高さ)で渦度のz成分を割った量である。…

※「渦位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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