デジタル大辞泉
「上端」の意味・読み・例文・類語
うわ‐は〔うは‐〕【上端】
《「うわば」とも》
1 物の上面、または上部の端。
「荷負箪笥の―をこつこつと指さきでたたいてみせた」〈里見弴・小さな命〉
2 単位未満の端数。特に金銭で、まとまった区切りのよい額をわずかに超えた、はしたの金。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うわ‐はうは‥【上端】
- 〘 名詞 〙 ( 「うわば」とも )
- ① 物の上部。上面。
- [初出の実例]「いなみのを朝踏みわたるかり人の笠のうははになびく荻原〈藤原範綱〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)一一)
- ② 単位に満たない余分の端数。特に金銭についていう。はした金。
- [初出の実例]「六拾貫之分〈略〉只今上は八貫文上レ之」(出典:石山本願寺日記‐証如上人日記・天文一一年(1542)一〇月二四日)
- 「Vuaba(ウワバ)。または、vuafa(ウワハ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
じょう‐たんジャウ‥【上端】
- 〘 名詞 〙
- ① 上の方の端。⇔下端。
- [初出の実例]「髀骨之上端者、著二臗骨一也」(出典:解体新書(1774)一)
- 「上端に鉄線を著け、麻線を繋ぎて」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
- [その他の文献]〔宋史‐礼志〕
- ② 定積分で、積分の範囲の上の限界。上限。
- ③ 実数の集合のどの数よりも小さくない数のうちの最小のものの、もとの集合に対する称。上限。
あがり‐ばな【上端】
- 〘 名詞 〙 ( 「あがりはな」とも )
- ① 家や階段などの上がり口。あがりばた。
- [初出の実例]「上(アガ)りはなおし分けて娵(よめ)迯げるなり」(出典:雑俳・藐姑柳(1785)正月二五日)
- ② 物価などが上がりかけの時。上がりはじめ。
あがり‐ばた【上端】
- 〘 名詞 〙 家の上がり口。入り口。あがりはな。
- [初出の実例]「そんなら爰へもってきて下っし、ト上(アガ)り端(バタ)へ出(い)でわらぢをはく」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)初)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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