温笠郷(読み)ゆかさごう

日本歴史地名大系 「温笠郷」の解説

温笠郷
ゆかさごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「温笠」と記し訓を欠く。「大日本地名辞書」はユカサと訓じているので、仮にこれに従っておく。同書は「延喜式には温笠駅馬八疋とあり」というが、底本未詳。通用の「延喜式」諸本にはみえない。そのほか文献上に当郷の所見はなく、現在地の比定は困難である。「続風土記」は石垣いしがき(現金屋町)に比定するが、とくに理由はなく、他にあてるべき場所がないから、というにとどまる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android