湯浅(読み)ゆあさ

精選版 日本国語大辞典 「湯浅」の意味・読み・例文・類語

ゆあさ【湯浅】

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改訂新版 世界大百科事典 「湯浅」の意味・わかりやすい解説

湯浅[町] (ゆあさ)

和歌山県西部,有田郡の町。人口1万3210(2010)。有田市の南に隣接し,湯浅湾に臨む。古来,熊野街道の宿場であった。中世には湯浅荘の地頭湯浅氏の本貫地で,湯浅党は紀州の一大武士勢力であった。江戸時代には良港を擁して発展,関東漁場への出漁も盛んであった。藩の保護を受けてしょうゆ醸造業が栄え,径山寺(きんざんじ)みそとともに特産として知られた。湯浅氏の湯浅城跡が青木に,湯浅宗重が一族の守護神としてまつったという顕国(けんこく)神社が湯浅にある。なお高山寺の明恵(みようえ)は湯浅一族の出身で,栖原(すはら)には明恵ゆかりの施無畏(せむい)寺があり,古文書を蔵する。白上峰や湯浅湾中の苅藻(かるも)島は明恵修行の地として知られる。JR紀勢本線が通じ,阪和自動車道のインターチェンジがある。
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