普及版 字通 「渫」の読み・字形・画数・意味
渫
12画
[字訓] さらう・さらえる・やめる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(そう・よう)。〔説文〕十一上に「除去するなり」とあり、水底の泥などをさらいとる意。それで清める、散らすの意となる。は木の枝葉の象形、これで幾たびもさらえ洗うことをいう。
[訓義]
1. さらう、さらえる。
2. きよめる、ちらす、やめる。
3. けがす。
4. 泄と通じ、もれる。
5. (えい)と通じ、むしもの。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕渫 ホル・サグル・ツキヌ・モラス・ムシモノ 〔字鏡集〕渫 ノゾク・モラス・ホル・サグル・チラフ・ツキヌ
[語系]
渫siatは(雪)siuat、ziutと声義近く、みな洗いそそぎ、はき清めることをいう。また刷shoat、sjiuatもその系統の語。
[熟語]
渫悪▶・渫雨▶・渫雲▶・渫▶・渫黷▶・渫血▶・渫渫▶
[下接語]
越渫・渫・浚渫・井渫・清渫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報