湛水村
たまりみずむら
[現在地名]野津原町上詰 湛水
上詰村の西に位置し、矢野原村から南西方に進んできた肥後街道が当村を経て直入郡今市村に向かう。「肥後国誌」によると原村のうちで高二八石余。「豊後国志」も同村の枝郷とする。天保二年(一八三一)の「野津原手永略鑑」では上詰村の高に含まれており高二八石余、免は三ツ五分余。高札場があった。直入郡湯原村(現直入町)で芹川から取水する鑰小野井手(肥後井手)の放水口があった。同村は岡藩領であったため、元禄一六年(一七〇三)熊本藩領との間に仮証文が交わされて開削工事に着工した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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