京都府南部,綴喜(つづき)郡の町。人口8447(2010)。東部は丘陵と標高300~400mの山地からなり,山林が町域の大半を占める。西境を木津川が北流し,その沖積平野に集落が立地し,水田が広がっている。古代には橘氏との関係が深く,橘諸兄の別荘相楽別業が置かれた。中世には玉井・安堵・石垣各荘があり,近世には大和街道の宿場として玉水宿が設けられていた。米作を中心とした農業が主産業であったが,JR奈良線と国道24号線が南北に走り,交通の便がよいため,近年は住宅地化が著しい。南東部の奥地にある田村新田は18世紀に開発された新田集落であり,多賀の集落はかつての高麗人の里といわれている。
執筆者:松原 宏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
京都府南部、綴喜(つづき)郡にある町。京都盆地を流れる木津(きづ)川東岸に位置する。1927年(昭和2)町制施行。1958年(昭和33)多賀村と合併。JR奈良線、国道24号(奈良街道)、307号が通じる。木津川沿岸では茶や、モモ、ナシなどの果樹が栽培される。そのほか、カキ、ミカン、タケノコなどの栽培が行われる。西流して木津川に注ぐ玉川はヤマブキとカエルの名所として歌枕(うたまくら)となったが、いまは往時のおもかげはない。玉川は天井川をなすため下流では氾濫(はんらん)しやすく、1953年にも大きな被害を与えた。面積18.04平方キロメートル、人口7406(2020)。
[織田武雄]
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