源水(読み)ゲンスイ

デジタル大辞泉 「源水」の意味・読み・例文・類語

げんすい【源水】

大道で居合抜きや曲独楽きょくごまなどをして人を集め、歯磨き粉や歯の薬を売った人。江戸中期、江戸浅草に住む松井源水がはじめたという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「源水」の意味・読み・例文・類語

げん‐すい【源水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みなもととなる水。また、水源
    1. [初出の実例]「冬間堆積せる氷雪は、夏季に到り漸次に融消するを以て、源水甚だ多量」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)
    2. [その他の文献]〔宋之問‐初到陸渾山荘〕
  3. 大道で居合い抜き、こま回しなどを演じて人を集め、歯の治療をし、歯磨粉や歯の薬などを売った者。江戸浅草田原町に住んだ松井源水にはじまるという。
    1. [初出の実例]「源水は毎日銭をきなかにし」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)礼二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android