溟濛(読み)メイモウ

デジタル大辞泉 「溟濛」の意味・読み・例文・類語

めい‐もう【××濛】

[ト・タル][文][形動タリ]曇っていて暗いさま。
細雨粛々として下り、四顧―として咫石を弁ぜず」〈服部誠一訳・春窓綺話〉

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精選版 日本国語大辞典 「溟濛」の意味・読み・例文・類語

めい‐もう【溟濛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) くもっていて暗いこと。雨などが降っていてうす暗いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「樹影溟濛水一方遙看片雨度斜陽」(出典:豩菴集(1420)野橋残雨)
    2. 「今翻へす幣帛に、阿字本不生の風を招きて、めいまうの闇を晴らさん」(出典:浄瑠璃・蝉丸(1693頃)懐胎十月由来)
    3. [その他の文献]〔張昱‐船過臨平湖詩〕

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