日本大百科全書(ニッポニカ) 「溧陽」の意味・わかりやすい解説
溧陽
りつよう / リーヤン
中国、江蘇(こうそ)省南西部、安徽(あんき)省に隣接する県級市。常州(じょうしゅう)地級市に属する。人口79万6000(2015)。秦(しん)代に溧陽県が置かれて以来、歴代これに倣う。1990年市制施行。溧水に沿い、付近では米、小麦、アブラナなどを栽培する。明(みん)・清(しん)代からの養蚕業も盛んで、絹生産が工業の中心である。南部と西部の丘陵地帯では茶が栽培され、峨眉(がび)緑の名で知られる。丹陽(たんよう)市で大運河から分かれて金壇(きんだん)、溧陽、宜興(ぎこう)の各市を経て太湖(たいこ)に通じる運河も通り、古くから水上交通が発達している。
[林 和生・編集部 2017年2月16日]
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