中国、江蘇(こうそ)省南部の地級市。5市轄区を管轄し、溧陽(りつよう)市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口370万9000(2015)。市街は隋(ずい)以来大運河に沿い、また滬寧(こねい)線(上海(シャンハイ)―南京(ナンキン))が通じる交通の要地である。春秋時代には呉(ご)国の延陵邑(えんりょうゆう)で、漢代に毗陵(ひりょう)県が置かれ、晋(しん)代に毗陵県から分離して武進(ぶしん)県が設けられ、隋(ずい)代は常州の、元代以後は常州路または常州府の治所であった。1949年武進県の市街区に常州市が設けられた。江浙(こうせつ)穀倉地帯の中心に位置し、米、生糸、豆など農産物の集散地として古くから知られた。中華人民共和国成立後は紡績工業のほか重化学工業が急速に発達した。現在では、機械、自動車部品、紡績などの工業が発達している。伝統工芸として櫛(くし)、梳(す)き櫛、竹細工が有名である。
[林 和生・編集部 2017年2月16日]
中国,江蘇省南部の省直轄市。市域に金壇,漂陽,武進の3県級市を含む。面積は4371km2(うち市区211km2)。市区人口は108万(2000)。太湖と長江(揚子江)の間に開けた沖積平野を占め,大運河と京滬(けいこ)鉄道(北京~上海)が平行して通過する。早くから開けた地域で,漢代に毗陵(びりよう)県が置かれ,以後晋陵県,武進県,陽湖県などと変遷したが,解放以後,武進県の市街地に常州市が置かれた。常州とは晋の毗陵郡を継いで,隋に置かれた州名による。そののちも常州路,常州府が置かれ,東の蘇州,西の鎮江の間の中心地であった。農水産物の生産においては有力な地域であったが,蘇州や南京のような政治・文化の中心となることはなく,農村地域の生産物の集散中心であった。現在は江蘇省における郷鎮企業の最も発達している地区の一つで,工業都市として大きく発展している。
執筆者:秋山 元秀
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…旧国名。常州。現在の茨城県の大部分(下総国に属する南西部を除く。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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