普及版 字通 「溲」の読み・字形・画数・意味
溲
13画
[字訓] あらう・いばり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(そう)。〔説文〕十一上に「沃(よくた)するなり」(段注本)とあって、洗いそそぐことをいう。米をとぐ音を々という。小便や溲器の意に用いるのも、擬声語であろう。
[訓義]
1. あらう、そそぎあらう、ひたす。
2. こねる、粉をねる。
3. 米をとぐ音。
4. いばり、小便。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕溲 アムス・ユバリ 〔立〕溲 シタチ・ユバリ
[語系]
溲shiu、siuは声義が近い。は〔説文〕に米のとぎ汁の意とするが、溲の意もある。njikもその系統の語で、みな擬声語である。
[熟語]
溲悪▶・溲器▶・溲箕▶・溲血▶・溲矢▶・溲酒▶・溲溲▶・溲▶・溲瓶▶・溲便▶・溲穢▶
[下接語]
牛溲・聚溲・泡溲
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報