溶剤脱ろう(読み)ヨウザイダツロウ

化学辞典 第2版 「溶剤脱ろう」の解説

溶剤脱ろう
ヨウザイダツロウ
solvent dewaxing

溶剤を加えて,ろう分の油に対する溶解度を下げて冷却し,結晶したろうを遠心分離または濾過によって脱ろうする方法.プロパン脱ろう法は,原料油に液体プロパンを加え,冷却槽でプロパンの一部を蒸発させ,その気化の潜熱で冷却析出するろう分を分離する方法.バリソル法は,溶剤に1,2-ジクロロエタンベンゼンの混合溶液を用い,液体アンモニアで冷却してろう分を析出させる方法.MEK脱ろう法は,溶剤としてトルエンメチルエチルケトン(2-ブタノン)の混合したものを用いる方法である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android