化学辞典 第2版 「MEK脱ろう法」の解説
MEK脱ろう法
エムイーケーダツロウホウ
MEK dewaxing process
メチルエチルケトン(CH3COC2H5)とトルエンとの混合溶剤を用いて,潤滑油の原料から脱ろうし,低温流動性を向上させる方法.一般に,ケトンはろうを固化結晶させ,容易に濾過できる形にする作用をもち,トルエンは油もろう分も溶解する溶剤のはたらきを増加させる作用をもつ.メチルエチルケトンとトルエンを適当な割合で混合することにより,選択性が高い混合溶剤ができる.この方法は溶剤の減失も少なく,濾過温度を低下できるので,脱ろう油の流動点を低くできる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報