溶融体粘度(読み)ヨウユウタイネンド

化学辞典 第2版 「溶融体粘度」の解説

溶融体粘度
ヨウユウタイネンド
melt viscosity

溶融状態にある物質の粘度.溶融体粘度の温度依存性は,アンドレードの粘度式,ドリトルの粘度式,WLF式などでよく表される.高分子物質の場合には,温度依存性のほかに流動速度(せん断流動速度,伸張流動速度)にも大きく依存する.流動速度が遅い場合には,ニュートン流体の法則に従うが,速くなると非ニュートン流体となる.また,高分子の粘度は分子量に大きく依存し,次式で表される.

η0 = AMa

ここで,η0 は流動速度(せん断速度)をゼロに外挿した値で,ゼロせん断溶融粘度とよび,Aは物質,温度,圧力によって決まる定数,Mは分子量である.分子量が小さく高分子鎖間でからみあいが生じない場合には,a = 1であり,分子量が大きくなりからみあいが生じると,a = 3.4となり,高分子溶融粘度の3.4乗則とよばれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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