非ニュートン流体(読み)ヒニュートンリュウタイ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非ニュートン流体」の意味・わかりやすい解説

非ニュートン流体
ひニュートンりゅうたい
non-Newtonian fluid

粘性流体においては,粘性力は流体の速度勾配によって一意的に決るが,その関係が比例関係ではなく,より複雑な関係である流体を非ニュートン流体といい,粘弾性流体などが相当する。多く高分子溶液コロイド溶液などは非ニュートン流体として取扱われる。

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世界大百科事典(旧版)内の非ニュートン流体の言及

【粘性】より

…ただし,通常の流体ではバルク粘性率は小さいので無視できる。また高分子溶液などにみられるニュートンの法則から外れた粘性を非ニュートン粘性といい,そのような流体を非ニュートン流体と呼ぶ。いずれにしても粘性が働くことによって運動エネルギーは熱エネルギーに転化するが,これを粘性散逸という。…

【流体】より

…通常の流体では粘性応力は変形速度の一次関数となり(ニュートンの粘性法則),ニュートン流体と呼ばれる。高分子溶液などのようにニュートンの粘性法則からはずれる流体は非ニュートン流体という。また運動による密度変化が無視できる場合は縮まない流体(非圧縮性流体),密度変化を考えねばならない場合を縮む流体(圧縮性流体)という。…

※「非ニュートン流体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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