滾り(読み)たぎり

精選版 日本国語大辞典 「滾り」の意味・読み・例文・類語

たぎり【滾・沸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たぎる(滾)」の連用形名詞化 )
  2. 川の水が激しく流れ、さかまくこと。
    1. [初出の実例]「明るい日光の下で白く白く高まってゐる瀬のたぎりが眼の高さに見えた」(出典:温泉(1930)〈梶井基次郎〉)
  3. 湯が煮えたつこと。また、その湯。
    1. [初出の実例]「不動釜のたぎりしづかに」(出典:浮世草子・武道張合大鑑(1709)四)
  4. 湯の煮えたつ音をよくするために釜の中の底の部分につけるへた状のもの。
  5. 湯が煮えたつように感情が激しくたかぶること。
    1. [初出の実例]「作者の燃えるような憎悪のたぎりが」(出典:小林多喜二問題(1947)〈小田切秀雄〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android