漢心(読み)からごころ

精選版 日本国語大辞典 「漢心」の意味・読み・例文・類語

から‐ごころ【漢心・漢意】

  1. 〘 名詞 〙 漢籍などを学んで感化され、中国国風文化に心酔するこころ。⇔大和心(やまとごころ)
    1. [初出の実例]「件の書どもを早くよまば、やまとだましひよく堅固(かた)まりて、漢意(カラゴコロ)におちいらぬ衛にもよかるべき也」(出典:うひ山ふみ(1799))

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世界大百科事典(旧版)内の漢心の言及

【大和魂】より

… 以上,古代・中世の文献にあらわれた〈やまとだましい〉の用例をみてきたが,こののち,中世末から近世初頭にかけて,三つ四つの語釈書に引かれたことを例外とすれば,表だって〈やまとだましい〉の語が問題に据えられたことはなかった。なお,〈やまとだましい〉と同じ意味で,〈やまとごころ〉という語もあり,〈漢意(からごころ)〉に対応するものであった。近世も半ばを過ぎ,賀茂真淵および本居宣長によって改めて〈やまとだましい〉(やまとごころ)が取り上げられるようになる。…

※「漢心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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