デジタル大辞泉 「漫ろ寒し」の意味・読み・例文・類語 そぞろ‐さむ・し【▽漫ろ寒し】 [形ク]1 なんとなく寒々としている。「雪やや散りて―・きに」〈源・初音〉2 寒気をおぼえる。「入綾いりあやのほど、―・く、この世の事とも覚えず」〈源・紅葉賀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「漫ろ寒し」の意味・読み・例文・類語 そぞろ‐さむ・し【漫寒】 〘 形容詞ク活用 〙① なんとなく寒々とした感じである。うそ寒さが身にしみる感じである。[初出の実例]「雪、やや散りて、そぞろさむきに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)初音)② あまりのすばらしさに思わず知らずぞくぞくする感じである。[初出の実例]「入綾(いりあや)のほど、そぞろさむく、この世の事とも覚えず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)③ 寒けがする。悪寒(おかん)がする。〔成簣堂本医心方天養二年点(1145頃)〕漫ろ寒しの派生語そぞろさむ‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例