濾過機(読み)ろかき(英語表記)filter

翻訳|filter

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

濾過を行う装置の総称。処理すべき原液中の固形分の多少によって、固形分を1体積%以上含むスラリーslarryを濾過するケーキ濾過機cake filterと、0.1体積%以下に濾過する清澄濾過機clarifying filterに大別される。前者は清澄濾液およびケーキ(固体の濃度が高く流動性のなくなったものをいう)のいずれか一方または双方を得るのに使われ、後者は清澄濾液を得るのに使われる。

 ケーキ濾過機は、濾液流動のための推進力の種類で加圧濾過機、真空濾過機、重力濾過機に分かれ、それぞれがさらに回分式と連続式に分かれる。このほか、濾過圧力を与えるのに遠心力を利用した遠心濾過機centrifugal filterもある。

 清澄濾過機ではケーキの形成がみられず、固体粒子は濾材内部で捕捉(ほそく)され、いわゆる閉塞(へいそく)濾過がおこる。分離される粒径は0.01~100マイクロメートルで、とくに粒径1マイクロメートル以下の濾過を限外濾過という。

 ケーキ濾過機の多くは清澄濾過機としても利用できるが、清澄濾過機のほうが一般に安価である。清澄濾過機には濾材濾過機、助材層濾過機などがある。

[早川豊彦]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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