最新 地学事典 「火山ー深成複合岩体」の解説
かざんしんせいふくごうがんたい
火山ー深成複合岩体
volcano-plutonic complex
火山-深成コンプレックスとも。時間的にも空間的にも密接な随伴関係を示し,共通のマグマから導かれたと考えられる火山岩と深成岩からなる複合岩体。各種の半深成岩岩脈を伴うことがある。多くの場合,火山岩は深成岩によって貫かれ,接触変成作用を受けている。深成岩は浅所形成の特徴を示し,半深成岩に漸移することが多い。複合岩体の多くは過去の陥没カルデラの地下構造を示しており,カルデラの陥没構造を埋積する火山岩は一般に溶結した火砕岩からなる。中期中新世の大崩山火山深成複合岩体(九州東部)や石鎚コールドロン(四国北西部)などが知られ,環太平洋の白亜~第三紀火山岩地域に多くの例がある。最初Y.K.Ustiev(1963)により,火山-深成複合岩群の用語が用いられた。
執筆者:佐藤 大介・村上 允英・今岡 照喜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

