火聚(読み)かじゅ

精選版 日本国語大辞典 「火聚」の意味・読み・例文・類語

か‐じゅクヮ‥【火聚】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 激しく燃える猛火。深い罪業によって感ずる地獄の猛火。また、心の動きの激しいこと、激しい怒りのたとえにも用いられる。
    1. [初出の実例]「火聚(くゎじゅ)四方よりとるべからざるが如く」(出典:貞享版沙石集(1283)四)
    2. [その他の文献]〔正法念処経‐一一〕
  3. 五仏頂の一つ。光聚仏頂のこと。胎蔵現図曼荼羅釈迦院の内、中央より北、第四位に住する。また、その印、真言をもさす。〔摂大儀軌‐二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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