ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭素工業」の意味・わかりやすい解説 炭素工業たんそこうぎょうcarbon industry 炭素製品を製造する産業で,窯業の一分野。欧米諸国では 19世紀末頃から 20世紀初めにかけて本格的に成立,日本ではやや遅れて発生し,第1次世界大戦に伴う輸入難を機として発展,電極,炭素棒などを生産した。第2次世界大戦後は産業界の需要の増大,高級化などの刺激を受けて発展をとげた。技術的な進歩も著しく,高純度,高密度黒鉛をはじめ炭素繊維,ロータリーエンジンのシール材用炭素製品などのほか,新しい分野の開発が進んでいる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by