最新 地学事典 「炭酸水酸燐灰石」の解説
たんさんすいさんりんかいせさ
炭酸水酸燐灰石
carbonate-hydroxylapatite
現在,このような鉱物は独立種として認められていない。かつて,PO4の一部をCO3で置換したものと考えられ,化学組成Ca5[OH|(PO4, CO3 OH)3]が与えられた。六方晶系,空間群P63/m, 格子定数a0.9419nm, c0.6886, 単位格子中2分子含む。白ないし無色,ガラス光沢。硬度5,比重3.05。光学的一軸性負,屈折率ω1.603~1.628, ε1.598~1.619。花崗岩ペグマタイト中のものは六角短柱状ないし針状,堆積岩中で団塊や鍾乳石状の集合を構成するものは土状。化学組成とりん灰石系鉱物に属することから命名。一時同義語として考えられたdahlliteは,酸素りん灰石端成分分子を多く含むことが明らかにされたため,同一視されていない。
執筆者:加藤 昭・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

