デジタル大辞泉 「為て遣る」の意味・読み・例文・類語 して‐や・る【▽為て▽遣る】 [動ラ五(四)]1 思いどおりにうまくやりおおせる。うまくだまして思いどおりにする。「―・ったりとほくそえむ」「まんまと―・られる」2 だまし取る。「適々たまたま手にふれし銀子を―・り」〈浮・一代男・二〉3 十分に食べる。くらう。食う。「こはだをむりりむりりとあたまから―・りながら」〈滑・浮世風呂・前〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「為て遣る」の意味・読み・例文・類語 して‐や・る【為遣】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙① 思いどおりにうまくかたづける。首尾よくやりおおせる。「してやった(り)」の形で感動詞的に用いることもある。[初出の実例]「是に雁がある、これはとりたい物じゃ〈略〉先雁はしてやった」(出典:狂言記・雁争(1700))② ごまかしてうまく取る。だまし取る。盗み取る。せしめる。[初出の実例]「適々(たまたま)手にふれし銀子をしてやり」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)③ 思う存分食べる。くらう。[初出の実例]「食事飽(あく)までしてやり」(出典:浮世草子・人倫糸屑(1688)血気勇者) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例