デジタル大辞泉 「為出づ」の意味・読み・例文・類語 し‐い・ず〔‐いづ〕【▽為▽出づ】 [動ダ下二]1 あつらえ調える。用意する。また、作り上げる。「御帳の帷子かたびらなど、由あるさまに―・でつつ」〈源・明石〉2 行為に表す。する。特に、大きなことやとんでもないことをする。しでかす。「かかる過ち―・でて、かかるやうありや」〈落窪・一〉3 しはじめる。とりかかる。しだす。「問はず語りも―・でつべし」〈源・手習〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「為出づ」の意味・読み・例文・類語 し‐い・ず‥いづ【為出】 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙① 作り出す。しあげる。なしとげる。[初出の実例]「もののいろ、しざまなど、なべてのもののやうにもあらず、すぐれてめでたくしいで給へり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)② 行為にあらわす。事をする。行なう。しいだす。[初出の実例]「かかるあやまちしいでて、かかるやう有りや」(出典:落窪物語(10C後)一)③ 事をしはじめる。しいだす。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例