為居る(読み)シオル

デジタル大辞泉 「為居る」の意味・読み・例文・類語

し‐お・る〔‐をる〕【居る】

[動ラ五(四)]しておる。しやがる。他人行為を軽蔑して言うときに用いる、乱暴な言い方。「悪さばかり―・って」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「為居る」の意味・読み・例文・類語

し‐お・る‥をる【為居】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
    [ 文語形 ]しを・り 〘 他動詞 ラ行変 〙 ( 「おる」は相手の行為をさげすむ気持を含めていう語 )
  2. しておる。
    1. [初出の実例]「この女の子どもは、いかなるつびかつきたらむ。つきとつきぬる物は皆吸ひつきて、おほいなることのさまたげもしをり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. 動作主をいやしめ、ののしる気持を含めて用いる。しやがる。
    1. [初出の実例]「是は何事をしをるぞ」(出典:虎明本狂言・目近籠骨(室町末‐近世初))

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