烏帽子着(読み)エボシギ

精選版 日本国語大辞典 「烏帽子着」の意味・読み・例文・類語

えぼし‐ぎ【烏帽子着】

  1. 〘 名詞 〙 ( 男子が元服するとき小折烏帽子をつけたところから ) 元服の異称
    1. [初出の実例]「今夕、禅宗子えほしきのてい」(出典:山科家礼記‐文明九年(1477)一一月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の烏帽子着の言及

【成年】より

… 中世村落や町(ちよう)における成人(元服)式や若衆入りの慣行は,現在でも宮座の行事や神事のなかに残存している。成人式は近畿地方では烏帽子着(えぼしぎ),烏帽子祝といわれ,烏帽子親を立てて元服する。元服によって成人は髪型,服装を変え改名する。…

【宮座】より

…加入は座入りと呼ばれ,誕生とともに氏子帳に登録したり,座に届けが提出される。座入りの後にその年齢は一定しないが,烏帽子着(えぼしぎ)とか元服と呼ばれる儀礼がなされる例もみられる。座衆は年齢により若衆,中老,おとなに区分されることが多い。…

※「烏帽子着」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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