焚き荒む(読み)たきすさむ

精選版 日本国語大辞典 「焚き荒む」の意味・読み・例文・類語

たき‐すさ・む【焚荒】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
  2. 焚いた火の勢いが衰えて、細々と燃える。また、衰えてきたたき火が、そのままにされている。たきすさぶ。
    1. [初出の実例]「焼(タ)きすさみたる漁り火の煙に紛ふ朝霞」(出典宴曲宴曲集(1296頃)四)
  3. 焚いた火の勢いが、強くなる。たき火がはげしく燃える。たきすさぶ。
    1. [初出の実例]「たきすさむ我が下燃の烟こそ人目に絶えぬ思ひなりけり〈惟宗忠貞〉」(出典:新千載和歌集(1359)恋一・一一一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android