無げのあわれ(読み)ナゲノアワレ

デジタル大辞泉 「無げのあわれ」の意味・読み・例文・類語

げのあわれ

心からではない、表面だけの同情
「―をもかけ給ふ人あらむをこそは」〈柏木

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精選版 日本国語大辞典 「無げのあわれ」の意味・読み・例文・類語

なげ【無げ】 の あわれ

  1. かりそめの同情。うわべだけの愛情。なげのなさけ。
    1. [初出の実例]「え去らぬむつびよりも、横さまの人のなげのあはれをもかけ、一事の心寄せあるは、おぼろげの事にもあらず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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