無併合・無償金

山川 世界史小辞典 改訂新版 「無併合・無償金」の解説

無併合・無償金(むへいごう・むしょうきん)

第一次世界大戦末期から焦点となった講和原則問題の一つ。協商国側は秘密条約で敵領土の分配をねらい,ドイツ,オーストリア側にも併合計画があった。一方ロシア二月革命ペトログラートソヴィエトは,勝者敗者に課す戦争償金(Indemnity),他国領土の強制的併合を否定し,民族自決にもとづく平和の原則を発表し(1917年3月),参戦各国政府や世論民族運動に影響を及ぼした。パリ講和会議でも当初は重要な原則とされた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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