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民族自決 みんぞくじけつself-determination

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民族自決
みんぞくじけつ
self-determination

民族は自己の政治的運命をみずから決定する権利をもつべきであり,他民族の干渉は許すべきでないとする主張。自決ないし自治の考え方の起源は,フランス革命期の思想家 J.-J.ルソーにみることができる。これが民族自決という政治的スローガンとして初めて登場するのは,1896年ロンドンで開かれた第2インターナショナルの大会決議においてである。第1次世界大戦中,革命に成功したソビエト・ロシアでは,ボルシェビキ党がこの民族自決を支持した。またアメリカの W.ウィルソン大統領も十四ヵ条平和構想のなかで民族自決を明記している。第2次世界大戦後,国際連合は民族解放運動を支持し,その憲章で民族自決の原則をうたっている (1,55など) 。しかし現実には,民族自決は大国の強権的介入により,しばしば踏みにじられてきた。

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百科事典マイペディアの解説

民族自決【みんぞくじけつ】

各民族が,みずからの意志によってその運命を決定するという政治原則。人権の一つとも考えられている。〈自決self-determination〉の権利は,1950年の国連総会基本的人権として認められた。

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世界大百科事典 第2版の解説

みんぞくじけつ【民族自決 self‐determination of nation】

民族がそれぞれ政治的に独立し,みずからの政府をつくる権利。自決の主体が民族とされることから広義の自決権と区別され,また政治的共同体を目的とする権利であることから,文化的共同体としての民族性を保持する権利とも区別される。民族自決は,国際紛争の解決にあたって援用され,国際法における基本的権利のひとつとなっている。 統治されるものが統治するものを決定する権利をもつ,という自決権の思想は,フランス革命に由来している。

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大辞林 第三版の解説

みんぞくじけつ【民族自決】

ある民族が他の民族や国家の干渉を受けることなく、自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織を決定すること。第一次大戦後アメリカ大統領ウィルソンが高唱し、その後の民族独立の指導原理になった。

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