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無胞子生殖 むほうしせいしょくapospory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無胞子生殖
むほうしせいしょく
apospory

植物,特にシダ類,コケ類にみられる単為生殖の一形式。胞子をつくるべき造胞体の体細胞から,胞子嚢や胞子の形成をしないままに,原糸体または前葉体を生じる現象をいう。この場合減数分裂が省略されて,核相の倍数化も起ることがある。

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世界大百科事典内の無胞子生殖の言及

【胞子】より

…藻類と菌類の一部,コケ植物,維管束植物では胞子母細胞が減数分裂して単相の胞子ができ,その他の場合では体細胞分裂によって単相または複相の胞子ができる。世代交代を行う植物では胞子体から胞子を経て配偶体に交代するが,胞子を経ずに無胞子生殖aposporyによって胞子体の一部が配偶体になる場合もある。またアポガミー(無配生殖)を行う植物では,胞子がつくられるとき減数分裂しないか,しても染色体の倍化も起こり,胞子体と同じ核相をもつようになり,それからできる配偶体も同じ核相である。…

【無配生殖】より

…また被子植物で,胚囊の卵細胞以外の細胞の単為生殖による場合(助細胞から発生するヒナノシャクジョウや反足細胞から発生するニラなどの例がある)を生殖的無配生殖meiotic apogamyということがある。シダ植物では無配生殖はかなり普遍的な現象であり,この場合,胞子体で無胞子生殖aposporyがみられる。すなわち胞子形成の過程で染色体数の減数はみられないので,胞子体と同じ核相の配偶体(前葉体)が生じ,そこで単為的に胞子体がつくられるのである。…

※「無胞子生殖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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