無言劇(読み)ムゴンゲキ

精選版 日本国語大辞典 「無言劇」の意味・読み・例文・類語

むごん‐げき【無言劇】

  1. 〘 名詞 〙 台詞(せりふ)を言わないで、身振り表情だけで演ずる劇。パントマイム。
    1. [初出の実例]「斯の如き無言劇が行はれつつある間に」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の無言劇の言及

【バレエ】より


[歴史]
 ダンスの歴史は人類の発生とともに古いが,バレエはルネサンスのころ始まったと考えられている。14~15世紀によくみられた無言劇や仮面劇,幕間狂言(インテルメッツォ)などからイタリアで発生したものであるということは通説となっている。当時の無言劇は,仮装で仮面をつけた数人によって演じられ,観衆を交えずに彼らだけで踊られた。…

【パントマイム】より

…演者が声を用いず,身体の動きや顔の表情のみを表現手段とする芸能。単に〈マイムmime〉ともいい,〈黙劇〉〈無言劇〉などの訳語・用語も用いられる。
[パントマイム前史]
 pantomimeという言葉は,その語源をさかのぼれば,古代ギリシア語のpantōs(すべて(に))とmimos(ものまね)の合成語pantomimosであり,この言葉自体は古代ギリシアの多くの文献に見ることができる。…

※「無言劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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