焼野の雉(読み)やけののきぎす

精選版 日本国語大辞典 「焼野の雉」の意味・読み・例文・類語

やけの【焼野】 の 雉(きぎす・きじ)

  1. 巣くう野を焼かれ身を隠す所がない雉。非常な危険にさらされることや、進退きわまることのたとえにいう。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「陸より責追、焼野(ヤケノノ)(キヂ)の隠なく、鷹責に異ならず」(出典源平盛衰記(14C前)四三)
  2. やけの(焼野)の雉夜の鶴
    1. [初出の実例]「焼野(ヤケノ)雉子(キギス)子を思ふがごとく、妻をあはれみ老母をかなしみ」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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