焼野の雉(読み)やけののきぎす

精選版 日本国語大辞典 「焼野の雉」の意味・読み・例文・類語

やけの【焼野】 の 雉(きぎす・きじ)

① 巣くう野を焼かれ身を隠す所がない雉。非常な危険にさらされることや、進退きわまることのたとえにいう。《季・春》
源平盛衰記(14C前)四三「陸より責追、焼野(ヤケノノ)(キヂ)の隠なく、鷹責に異ならず」
浮世草子好色五人女(1686)四「焼野(ヤケノ)雉子(キギス)子を思ふがごとく、妻をあはれみ老母をかなしみ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android