雉子(読み)きぎす

精選版 日本国語大辞典 「雉子」の意味・読み・例文・類語

きぎす【雉子】

[1] 「きじ(雉)」の古名。《季・春》
書紀(720)推古七年九月(岩崎本室町時代訓)「百済、駱駝(らくた)一匹(ひとつ)、驢一匹、羊二頭、白雉(キキス)一隻(ひとつ)を貢れり」
[2]
[一] 地唄。元祿期(一六八八‐一七〇四)の若女形、加茂川のしほ作詞。島野勘七・若村藤四郎作曲。吾妻与次兵衛の情話の一節で、上方で芝居唄として用いられた。
[二] 長唄。めりやす物。作詞者、作曲者未詳。(一)の歌詞を転用し作曲したもの。
[語誌]→「きじ(雉)」の語誌

きぎし【雉子】

〘名〙 「きじ(雉)」の古名。きぎす。
古事記(712)上・歌謡「さ野つ鳥 岐芸斯(キギシ)は響(とよ)む」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「雉子」の読み・字形・画数・意味

【雉子】ちし

きぎす。

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