煽貧乏(読み)あおちびんぼう

精選版 日本国語大辞典 「煽貧乏」の意味・読み・例文・類語

あおち‐びんぼうあふちビンバフ【煽貧乏】

  1. 〘 名詞 〙 いつもばたばた働くのに、貧乏していること。いくら稼いでも抜け切れない貧乏。一説に、扇であおぎ立てられるように、いつも貧乏に追われていることともいう。もがき貧乏。
    1. [初出の実例]「我も昼は旦那といはれて見世にゐて、夜は門の戸をしめ置て、〈略〉足も大かたは汲たての水で洗ふほどに気を付けれ共、これかやあをちひんぼうといふなるべし」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android