貧乏(読み)ビンボウ

デジタル大辞泉 「貧乏」の意味・読み・例文・類語

びん‐ぼう〔‐ボフ〕【貧乏】

[名・形動](スル)財産収入が少なくて生活が苦しいこと。また、そのさま。「貧乏な人」「職がなく貧乏する」「器用貧乏
[類語]貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧じり貧貧寒素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんなじり安どか貧落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落(形動用法で)まずしい苦しいしがない乏しいプアー(―する)貧する廃る廃れる傾く寂れる

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精選版 日本国語大辞典 「貧乏」の意味・読み・例文・類語

びん‐ぼう‥バフ【貧乏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 財産や収入が少なくて生活が苦しいこと。まずしい生活をすること。また、そのさま。貧窮。貧困。ひんぼく。
    1. [初出の実例]「慈童女長者貧乏(ヒンボウ)にして、一人の母を養ふ」(出典:雑談集(1305)五)
    2. 「Binbôni(ビンボウニ) ナル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    3. [その他の文献]〔後漢書‐郭巨伝〕

貧乏の語誌

「壒嚢抄」「易林本節用集」「文明本節用集」「落葉集」などでは「ヒンボク」。「ビンボウ」は「天正本節用集」「明暦刊本句双紙抄」に見える。「日葡辞書」は「Finbocu」「Binbô」両形を載せ、「書言字考節用集」には「ビンホク」「ビンボフ」の両形が見える。中世後期から近世初期にかけて「ヒンボク→ビンボフ→ビンボウ」と変化したのであろう。


ひん‐ぼく【貧乏】

  1. 〘 名詞 〙びんぼう(貧乏)〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「貧乏(ヒンボク)供給児願母存」(出典:御伽草子二十四孝(室町末))

貧乏の語誌

→「びんぼう(貧乏)」の語誌

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普及版 字通 「貧乏」の読み・字形・画数・意味

【貧乏】びんぼう(ばう)

貧しい。〔論衡、定賢〕管仲、財をつに多くを取り、讓の無きは、乏にして足らず、志義廢すればなり。

字通「貧」の項目を見る

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