熊瀬川村(読み)くませがわむら

日本歴史地名大系 「熊瀬川村」の解説

熊瀬川村
くませがわむら

[現在地名]南部川村熊瀬川

南部川の支流、熊瀬川の上流谷間にある。西は箱屋はこや峠を越えて樮川ほくそがわ(現印南町)、南は熊瀬川下流西本庄にしほんじよう村。「続風土記」は「小谷の中に居る、両山聳えて谷狭し、故に隈瀬の名あり」と記す。

慶長検地高目録に村名はみえず、「続風土記」に「古は滝・高野・熊瀬川・土井・市井川・平野・島瀬・神野川八箇村を合せて南部川村といふ」とあるように、南部川村の一部であった。これら八村は天保郷帳では「南部川谷」を冠して記されている。高目録による南部川村の村高は一千三〇石余、小物成一七石九斗六升六合。


熊瀬川村
くませがわむら

[現在地名]那智勝浦町熊瀬川

高塚たかつか(二五五メートル)の北西麓にある山村。北は大野おおの村・田垣内たのがいと村。「続風土記」は「色川の流、此村領にて屈曲あり、故に隈瀬の名あり」と記す。慶長検地高目録によれば村高三五石余、小物成一・五六六石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android