精選版 日本国語大辞典 「熊虫」の意味・読み・例文・類語 くま‐むし【熊虫】 〘 名詞 〙 クマムシ門に属する微小な節足動物の総称。体長〇・三~一ミリメートル。体は樽(たる)形で、先端に爪がある四対の太く短い脚がある。体表は柔らかいが丈夫で透明。口に歯針があり、植物に穴をあけて汁を吸うものや肉食性のものもある。すむ場所は広範囲にわたり、海水、淡水、温水、ぬれた砂、苔(こけ)、落ち葉や土の中に見いだされる。生活環境が乾燥してくると、体を縮めて乾眠状態にはいり、数年間仮死状態を続け、水分を与えるとただちに活動を始める。日本には約二五種知られ、チョウメイムシ、オニクマムシなどがある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例